吉野桜

Yoshino Sakura
ヨシノサクラ
産地:日本(奈良県) 
吉野山の桜は修験道の祖、役行者が吉野の桜で金峯山寺の蔵王権現の像を刻んだとの伝承が残っている、約1300年も前から「ご神木」として崇拝され、手厚く保護されてきました。 春には下千本から奥千本にかけて約三万本という世界に類を見ない規模の桜が咲き誇り、その光景は、”一目に千本見える豪華さ”という意味で「一目千本」「千本桜」等と形容され、西行法師、松尾芭蕉の歌にもその美しさは詠まれています。 また、豊臣秀吉が1594(文禄3 )年、徳川家康、前田利家、伊達政宗ら錚々たる武将をはじめ、茶人、連歌師たちを伴い、総勢5千人でお花見に訪れた、という逸話が残っています。

木の力
圧倒的幸福感をもたらす、愛情、浄化、厄除け


吉野槇

Yoshino Podocarp 
ヨシノマキ
産地:日本(奈良県) 
奈良の吉野山に生る吉野槇。広く高野槇として一括りにされていますが、金峯山寺を中心とした吉野の地で歴史を刻んだものを分けて呼んでいます。花として日常使用されて枝や芯を取り去って使うことが多く、大きく成長させることがすくないと言われています。また、おおきな木は、昔から家具や建築用材にも加工され、マキ風呂などが重宝されてきました。吉野山如意輪寺の近くにある県指定文化財などは、もともと天然林ではなく、使うためにその昔植えられた人工林であると同時に、地域の人々によって枝などが切られた生活の跡が残されています。

木の力
視野を広げてくれる、上昇志向、大地の力、浄化


吉野樟

Yoshino Camphor Tree
ヨシノクス
産地:日本(奈良県) 
樟は葉からは樟脳が採取され、材のままでも芳香が強く、リラックス効果があります。主に南の暖地、特に海岸に多く分布します。また漢字の「楠」は南国から渡来した木を意味しています。日本書紀では、仏教公伝の翌年(553年)に河内国(大阪府)の茅渟海(ちぬのうみ)で見つかった光を放つ樟で仏像を作り、「吉野寺に光を放つ樟の像」として安置されていると記されています。この吉野寺とは、聖徳太子が建立したと伝わる比曽寺(比蘇寺)のこととされ、その流れを引き継ぐのが現在の世尊寺です。本尊の阿弥陀如来坐像は、光り輝く樟の伝承から、別名「放光樟像(ほうこうしょうぞう)」とも呼ばれます。こうして吉野の樟は古来からの関わりの中で大切に育てられています。

木の力
活力を与えてくれる、忍耐力、浄化、厄除け


老山白檀

老山白檀
Sandalwood
ロウザンビャクダン
産地:インド 
爽やかな甘い芳香が特徴で、昔から高貴な香木として利用されてきました。 熱を加えることをしなくても十分に芳香を放つため、仏像や数珠等の仏具をはじめとして、 身近なところで多種多様に使われており、線香の原料としても知られています。 栽培が大変困難ことから、年々入手が難しくなっている上に、最高級品の為、近年インド政府も規制を始め、また高騰しています。

木の力
浄化、沈静作用、厄除け、マイナスエネルギーを清める、ヒーリング