吉野樟










Yoshino Camphor Tree

ヨシノクス
産地:日本(奈良県) 
樟は葉からは樟脳が採取され、材のままでも芳香が強く、リラックス効果があります。主に南の暖地、特に海岸に多く分布します。また漢字の「楠」は南国から渡来した木を意味しています。日本書紀では、仏教公伝の翌年(553年)に河内国(大阪府)の茅渟海(ちぬのうみ)で見つかった光を放つ樟で仏像を作り、「吉野寺に光を放つ樟の像」として安置されていると記されています。この吉野寺とは、聖徳太子が建立したと伝わる比曽寺(比蘇寺)のこととされ、その流れを引き継ぐのが現在の世尊寺です。本尊の阿弥陀如来坐像は、光り輝く樟の伝承から、別名「放光樟像(ほうこうしょうぞう)」とも呼ばれます。こうして吉野の樟は古来からの関わりの中で大切に育てられています。

木の力
活力を与えてくれる、忍耐力、浄化、厄除け